2020年12月4日
マセラティ-セラミックキーパー9Hデュアルコート施工
今回はマセラティレヴァンテのソリッドブラックにセラミックキーパー9Hを2レイヤーで施工致しました。イタリア車全般に言えますが、マセラティは塗装面が柔らかく、また車両個々で塗装の個体差があるため、パネルごとで膜厚がかなり違います。コーティングをしないままでは傷が付きやすい箇所があるため、今回は全体を9Hの硬度を誇るセラミックキーパーを2レイヤーで施工しました。
コーティング:セラミックキーパー9Hデュアルコート
ポリッシング:ミドルポリッシュ
まずは全体を洗浄。
しっかり汚れを落とし、細部の傷をチェックします。
この段階でボディ全体の鉄粉を完全に除去。
少しでも残っていると研磨の際に影響が出ます。
レヴァンテの黒は若干ブラウンの入ったように見えるソリッドブラック
細かい鉄粉まで3工程の鉄粉除去で細部まで落としきります。
最終のディテーリングにはこの下処理が大きく関わってきます。
綺麗に見えるボディも、よく見ると磨き傷があります。
新車で日本に入ってきた状態ですら、PDIセンターでの磨き作業によってバフ傷が付いている状況です。塗装の関係上下手な経年車より技術が必要です。
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小傷を含めると全体に傷が目立ちます。
ミドルポリッシュ相当の研磨で磨き上げていきます。
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塗装が完全定着していないと思えるくらい柔らかい、、、
慎重に研磨していきます。
マスキングは一部ですが、マセラティはエッジ部分にいつもより気を使います。
研磨をするにあたってはマスキングは欠かせません。
余計な部分を傷めないよう保護します。
洗浄→鉄粉除去→マスキング→研磨→コーティング→定着→ディテール確認
基本はこの流れで施工しますが、車両によっての個体差があるため、まずはその車がどんな状況なのかを見極める、ここに経験が必要になります。
研磨が終わると次にセラミックキーパー9Hを施工します。
マスキングを取り、残ったコンパウンドを除去。
コーティングで最終仕上げをします。
しっかりした下地処理により光沢が生まれます。
ルーフ全体も汚れ、傷ひとつない状態です。
鏡面のように映り込むほどなめらかなボディです。
下地処理でその車両のクオリティが決まります。
マセラティ レヴァンテの完成です。